natsunoumigame's

楽にできる片付けのコツと快適なくらしやお金を貯めるヒント

簿記は人生、仕訳は命、合言葉は「受かったも同然!」 3級合格一直線仕訳答練の3 

みなさんこんにちは、プロフェッサー夏亀です。

f:id:sainosai:20170417234128j:plain

早速始めましょう。第143回過去問の類似問題です。 

 

有価証券  

 

1.関東商事株式会社の株式100株を1株当たり¥200で購入し、代金は証券会社に現金で支払った。

 

借(有価証券)20,000 貸(現金)20,000
資産の増加と資産の減少

サービス問題です。絶対に取りこぼさないようにしてください!

 

前払金

 

2.仕入先静岡商店に注文していた商品¥50,000が到着した。商品代金のうち20%は手付金としてあらかじめ支払済みであるため相殺し、残額は掛けとした。なお、商品の引取運賃¥3,000は着払い(当店負担)となっているため運送業者に現金で支払った。

 

借(仕入)53,000 貸(前払金)10,000
         貸(買掛金)40,000
         貸(現金)3,000
費用の発生と資産の減少、負債の増加、資産の減少

手付金を支払った時に前払金勘定で処理しているはず、と言うことに気付いてしまえば、あとは簡単です。
「払」と言う字が含まれていますので負債と勘違いしてしまう方がいらっしゃいますが、資産です。
その前払金を相殺します。すでに支払っている分を仕入れ代金に充当するということです。そして引き算した残りが買掛金です。
当店負担の仕入諸掛(本問では引取運賃)は仕入原価に含めます。
なお、今更ですが、「相殺」は「そうさい」と読みます。変な読み方しないでね(^^)

 

売掛金の回収

 

3.得意先から先月締めの掛け代金¥100,000の回収として、振込手数料¥300(当店負担)を差引かれた残額が当店の当座預金口座に振込まれた。

 

借(当座預金)99,700 貸(売掛金)100,000
借(支払手数料)300
資産の増加、費用の発生と資産の増加

この問題もとても簡単です。金額の勘違いさえしなければすらすらっと解けてしまうでしょう。
100,000円もらえるはずですが300円を差引かれてしまった訳ですから、入金額は99,700円です。100,300円と考えてしまうと一生解けなくなってしまいます。

 

固定資産

 

4.業務で使用する目的でコピー複合機¥500,000を購入し、搬入設置費用¥20,000を含めた¥520,000のうち¥220,000は小切手を振出して支払い、残額は翌月以降の分割払いとした。

 

借(備品)520,000 貸(当座預金)220,000
          貸(未払金)300,000
資産の増加と資産の減少、負債の増加

業務で使用する目的ですから備品です。販売目的でしたら商品ですので仕入勘定を使います。

転売目的でしたら取り込みの疑いがあります(冗談です^^;)。

購入の際掛かった付随費用(本問では搬入設置費用)は備品に含めて購入原価とします。
「翌月以降の分割払い」で少し迷ってしまった方もいらっしゃるでしょうか。つまり割賦(月賦など)ですが、現時点では支払っていませんので未払金勘定で処理します。

 

預り金

 

5.所轄税務署より納期の特例承認を受けている源泉徴収所得税の納付として1月から6月までの合計税額¥80,000を、納付書とともに銀行において現金で納付した。

 

借(所得税預り金)80,000 貸(現金)80,000
負債の減少と資産の減少

色々と余計な言葉が含まれておりますが、要は「預かっていた源泉所得税を現金で納付した」と言うことです。

夏亀が勉強していたころは、納期の特例などと言う言葉は問題文に出てこなかったと思います。時代の変化を感じます。本問を解くうえでは全く必要のないものです。
預かった所得税は通常、翌月の10日までに納付しますが、この承認を受けておりますと毎月納付する必要がなくなり、7月と1月、年2回の納付でいいということになります。納付の回数が減りますので手間が10回分楽になります。

この承認を受けるにはいくつか条件がありますが、まずは簿記3級に合格してしまいましょう。そのあと調べてください。

 

では、今日はこれまでです。
Good luck!

 

関連記事

次回の記事

簿記は人生、仕訳は命、合言葉は「受かったも同然!」 3級合格一直線仕訳答練の4 

バックナンバー

簿記は人生、仕訳は命、合言葉は「受かったも同然!」 3級合格一直線仕訳答練の2
簿記は人生、仕訳は命、合言葉は「受かったも同然!」 3級合格一直線仕訳答練の1

合わせてお読みください

簿記3級ポイント解説 第十一回 ー前払金・前受金ー
簿記3級ポイント解説 第十回 ー未収入金・未払金ー
簿記3級ポイント解説 第九回 ー有価証券ー
簿記3級ポイント解説 第八回 -固定資産-