natsunoumigame's

片付けをメインテーマに、くらしやお金のヒントをお届けします。

クーポン券に潜む危険な罠。その魅力と魔力と破壊力。

最近は、目にしない日はないというくらい、毎日の生活に入り込んできたクーポン。社会に溢れたクーポン券に潜む危険性を語ります。

先日、コロナの緊急事態宣言も解除されたことだし、ということで、近所のファミレスへランチに。店内は結構な繁盛でしたが、入り口のドアは開放され、テーブルも間引いてあるのか、間隔が広いように感じました。もちろん、アクリル板も設置されており、科学的な根拠はわかりませんが、感染の危険性は低いかなあと。

今日の話題は、コロナではなく、クーポン券の危険性。

レジでの会計の際、次回の食事で使えるクーポン券をもらいました。そこには、3,000円以上のお会計で10%引きになると。

「食べる前に欲しかったなー」などと冗談を言うも、今日の会計は2人で2,500円位。しかも、十分にお腹いっぱいである。しかし、割引きの恩恵にあずかりたければ、あと500円分以上頼まないといけない。

ん、500円追加で払って、割引額は3,000円の10%で300円。これ、得か?
しかも、追加するならこれかな、というサイドメニューは380円なので、3,000円には届かない。2つ追加で760円。760円の投資で330円のリターン。はい、割に合いません。

2,500円では満腹にならない、という人には魅力的なクーポン券ですが、そうでない人にとっては、すでに満腹なのに更に頼んで、結果散財。危険な魔力を含んでいます。
お店としては、今度はご家族大人数でお越しください、ということなんでしょうが、まだまだ少人数での食事が推奨されていますので、どうにも板挟みな感じです。

ただ、大人数ではなく今回の場合のように、一見お店は赤字に見えるような、たった500円の追加で300円もの還元が発生したとしても、店側には利益が残ることになっているのです。

提供される料理の原価を3割としますと、500円のメニューの粗利は350円。300円還元しても、50円の純利益。売上高も増えますし、お店にとってメリットになるシステムです。

もちろん、筆者が大食漢であれば、500円の追加料理を実質200円で食べられるのですから、その場合には、お得ということです。
ちなみに、席をたつ前に伝票を確認したら2,900円だった、なんてときは、例え飲まないにしても、200円のドリンクバーを追加してください。支払いは2,790円になります。この場合は、お客側の勝利ですが、こんなことはまれですね。

ほとんどの場合、お店側の得になります。だってそうですよね、損するクーポン券発行していたら、お店は潰れてしまいます。利益になるからクーポン券を配ります。お店が得をするということは、お客は損をします。これ、常識。質量保存の法則。ドジャースが勝てばカブスが負ける。お店が勝てばお客が負ける。

見た目はWin-Winでも、お客の負けです。お店は利益が増え、お客は安く食べられる。どっちも勝ちに見えますが、お客の負けです。

説明します。
先日もらったクーポン券は、利用できる期間は翌月の1ヶ月間でした。
例えば、3ヶ月に1度の外食を楽しみにしている我が家にとってこのクーポン券は、黒い魔力を発揮します。10%offならばと、翌月も訪れます。すると会計時、更に翌月分のクーポン券をもらうことになります。そしてまた翌月…。いつしか我が家は、毎月このお店で食事をすることになります。しかも、10パー引きならばと気が大きくなり、10パー増しのメニューを注文しだします。こうなると我が家のエンゲル係数は上がり、このお店の店長の成績も上がります。まんまと魔力にやられてしまうのです。

冒頭のランチの場合もそうです。
クーポン券を使わないのは損だとばかりに、翌月また訪れます。当然今回は、3,000円を超えるメニューを注文します。もちろんクーポン券を使うために。前回は2,500円で満腹だったのに。
きっと次回は、10%引きなんだからと3,300円の注文をするでしょう。こうしてランチの水準が上がっていくのです。

そして、クーポン券の本当の恐怖は、そのあと静かにやって来ます。

気づけばあなたは、クーポン券がなくても、安いメニューには戻れなくなっているのです。

ナツ亀