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「そのハンコ、必要ですか」という見出しに引かれて

そのハンコ、必要ですか

 

平成31年1月1日、日経新聞でこんな見出しを見つけました。

平成最後の元旦、今年最初に気になった記事です。

 

常々、押印の便利さと不便さの両方を感じている筆者は、とても興味をそそられました。

 

記事の内容

 

ざっと次のようなものです。

 

法律上必ずしも必要のない押印を、商習慣のためだけに求められる。

 

行政機関においても、意思確認の手段はいまだに押印が主流。役所は印鑑を忘れた市民を、平気で出直させる。

 

登録印不要の銀行口座が、引き落とし口座として認められない(利用出来ない)目にあった。

 

役所が押印を求めていた3000もの手続きを3分の1に減らした自治体の市長に対して、その改革の段階で、ハンコ業界関係者から「仕事を奪う気か」との反論があり、場外戦が繰り広げられた。

 

日本ほど日常的に押印を求められる国は、世界的に珍しい。本当に必要なのか、改めて考えてみては。

 

なるほど納得の内容です。

 

ハンコは大変便利です

 

記名の代わりにハンコを押すこと、ありますよね。

宅配便の受け取りも然りです。

職場の回覧書類や大量の確認書類、大変便利です。

 

ですが、不便と感じる場面も多々あります。

簡単な契約書類や役所窓口での手続き。

契約とは本来、押印はおろか書面すら要らない口約束だけでも成立します。一部書面が必要とされる場合があったとしても、それ以外の契約では書面は後々の紛争、つまり、言った言わないの揉め事を避けるための備忘記録に過ぎないのではないでしょうか。

そんなものに何故実印を押せと。

 

そもそも実印の制度自体にも、賛否のご意見があると思いますが。

 

なぜハンコを信用してしまうの?

 

署名だけでは信用ならぬ、判を押せ!

と言うのなら、その判をも疑うべきなのでは?

 

誰もが名前を知っているような企業が地面師に騙された事件。まだ記憶に新しいです。

目の前で本人が署名した書類よりも、すでに押印してある書類の方が信用されるなんて変ですよね。

ハンコなんていくらでも作れます。

盗難に遭うかも知れません。NARITAのイミグレのように。

 

大体、あのごちゃごちゃグチャグチャとしたハンコの字体、素人の筆者には読むのが難しい。殆どの方は確認していないのではないでしょうか。したところで読めない事が多いのでは。

 

渡邉さんが渡邊さんのハンコを使っても、もしかしたら本人もその違いに気がつかなかったりして。

齊藤さんと齋藤さんも然りです。

となれば、鈴木さんが田中さんのハンコでも構いませんよね。

 

そんなハンコ、本人の署名があるのに、更にハンコが必要な理由、そしてそのハンコを信用する根拠って・・・、難しいですね。

 

安倍さんは、外国との約束ごとの書類に押印し、相手国の代表にもまた押印を求めているのでしょうか。まさかねぇ。

 

ハンコ文化は世界的に珍しいと言うことは、裏返せば、日本の独自の文化として大切にすべきものだ。

とも、確かに思います。

 

紙に変わりデジタルが主流となりつつある今、古い習慣を大切にしながらも、柔軟な対応も受け入れる。

平成から変わる次の時代、そんな時代にならないでしょうか。

 

どうでしょう、お役人の皆さん。