捨てるが一番なのに
不用品を売りに出す
「買取店はどうも信用できない。安く買い叩いて高く売るに決まっている!」
こんなふうに感じている方に申し上げます。
そりゃそうですよ、商売ですから。極々当たり前の取り引きです。
だったら、片付けの時に出てきた不用品は、売ろうなどと考えずに潔く捨てましょう。
「いや、メルカリで売る!」
メルカリの使い方、考え直したほうがいいですよ。
ただただ不用品をお金にかえるだけでしたらメルカリは便利なシステムだと思います。でも、片付けに伴って利用するのはお止めになったほうがよろしいかと。片付けどころか、モノが増えまくりますよ。
それは、こういうことです。
片付けを始める動機は何でしょうか
色んな事情があるかと思いますが、おおかたの場合、収納がいっぱいになったか、部屋の散らかりが気になってしょうがないからだと思います。
最も単純な解決方法は、モノを減らすことです。
手放すものはもちろんいらないモノ。不用品です。
不用品は文字通り不用なのですから、目をつぶって捨てればいいのに、それをメルカリに出品しようとしたとたんに捨てられなくなるのです。何故なら、不用品から商品に格上げされるから。
これ、売れるかも。
これも売れるかも。
こんなの売れたって、テレビで見たことある。
自分にとってはただのゴミなのに。
ゴミ箱行きのものはなくなり、全部が商品在庫に
その在庫、すぐに出品するならまだしも、今度出そう、週末出そう、来週出そうと先延ばしになります。
大体、部屋が散らかっているのは、モノの処分を先延ばしにしているからです。そんな人が、すぐに行動を起こせるとは思えません。それだけの行動力のある人は、片付けを必要とはしないでしょう。
片付けを始めても、この時点で不用品は、まだ、ただのひとつも減っていません。
そしてこれからがモノが増えるメカニズム
部屋が段ボールだらけになります。
通販などで我が家へやってきた段ボールは普通、(リサイクル)ゴミとして出ていきます。でも、メルカリを意識したとたんにゴミではなく梱包材に変身するのです。そして部屋の隅に積み上げられます。
大小さまざまな大きさの段ボールがたくさんたくさん溜まります。
これを売るときはこの小さな箱。
あれを売るときはあの大きな箱。
この箱も使えるな。
まだ箱が足りないな。
売れたらすぐに発送できるように、箱、いくつかまとめて買っとくか。
いらないゴミから、いちやくお金になる商品に昇格した数々の不用品の大きさに合わせて、その数だけ段ボールが溜まります。でも、出品作業は面倒くさいので先延ばしになっています。当然、段ボールは使われません。溜まる一方です。進化した散らかりの光景が広がります。
ただでさえ不用品であふれていた部屋に、新たに段ボールが加わったのです。
ナツ亀
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