社会保険って、何?
社会保険って難しい、全く解らない、と言う方、結構多いです。
解らないと、ついつい他人事になってしまいます。これから、できるだけ簡単に説明します。詳しく正確性を重視しますと、結局、解りづらくなってしまいますので、細かいところは気にせず、気楽にお読みください。
社会保険
いわゆる社保とは、主に会社員、つまりサラリーマンが加入します。
ずばり、健康保険と厚生年金のことです。
健康保険と厚生年金の中身につきましては、別途解説いたします。
広義には、健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険、介護保険のことを社会保険と言いますが、その中でも特に、健康保険と厚生年金の2つのことを社会保険ということが一般的です。
解りづらい訳
給料明細に「社会保険料控除額」という項目がありますが、この場合は例外的に以下の4つを指しています。
健康保険、厚生年金、雇用保険、介護保険
労災保険は全額会社負担です。会社員の個人負担はありません。そのため、控除されませんので控除額には該当しません。
健康保険のことを社保と言う方もいます。病院やクリニックの受付で、保険証(被保険者証)を出す際、「社保ですか? 国保ですか?」なんて聞かれたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。最近はあまり聞かれないですね。
社会保険とは健康保険と厚生年金のこと
結局、社会保険の中身は何なの? いくつあるの? と、混乱してしまいますが、ほとんどの場面では、健康保険と厚生年金の2つだと考えていただいて結構です。
では、サラリーマンではない方々には、社会保険はないのでしょうか。
自営業者や20歳以上の大学生など、雇用されていない方は、国民健康保険と国民年金に加入します。
サラリーマンの健康保険の代わりに国民健康保険、厚生年金の代わりに国民年金です。
健康保険と厚生年金を合わせて社保というように、国民健康保険と国民年金を合わせて国保と言ったりします。
国保とは、国民健康保険のことですが、国民健康保険と国民年金の2つを指して国保と言っている人もいるということです。
国保の方々は雇用されていませんので、雇用保険と労災保険はありません。このふたつは合わせて労働保険と言います。
介護保険は40歳になりますと、勝手に加入させられています。これは、サラリーマンに限らず、自営業者など国保の方も同様です。
まとめ
社保とは健康保険、厚生年金
国保とは国民健康保険、国民年金
学者になって、広く人々に教授する立場の方でなければ、このように覚えていただいていいと思います。
社会保険って、何? というテーマで大枠を説明してきましたが、それぞれの保険の中身につきましては、別途書かせていただきます。
おまけ
会社員の配偶者は
会社員に扶養されている配偶者は、健康保険と国民年金に加入します。この辺がまた、制度を解りづらくしている要因です。健康保険と厚生年金ではなく、健康保険と国民年金なんです。
なお、いずれも個人負担額はありません。つまりタダです。健康保険にも国民年金にも加入していますが、タダです。