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消費税込総額表示義務化で益々弱くなる日本。学力低下政策で計算ができない!

総額表示でダメになる日本

4月になり新年度、新一年生、新入社員と、新しいという字をたくさん目にします。店先の値札も新しくなり、消費税込みの総額表示が義務化となりました。街でのインタビューを聞いていますと、中には「昨日まで19,800円だったのに今日は2万円を超えていて、買うのを考え直しました」と言う意味不明なコメントもありましたが、わかりやすくなったという声が多く、おおむね好意的に受け入れられているようです。

わかりやすいのは確かにいいことですが、頭、退化してしまいそうで心配です。そもそも、税別表示ってそんなに難しいことでしょうかねえ。そんなに不便な事にも思えないのですが。

例えば、スーパーで買い物をする場面を思い出してください。入口でチラシをチラ見して、野菜、魚、肉、牛乳、と買い進め、特売の玉子とカレールーを忘れずにカゴに入れたら、最後に必要のないじゃがりこを持ってレジに向かいます。あらかじめ1円単位まで計算してレジに並ぶ人、いないんじゃないでしょうか。ざっくりと暗算して、最後に1.1倍する程度だと思います。今日の支払いは大体これくらいかなって。律儀に1.08倍する人はいないでしょう。そもそも198円のネギを198円のまま暗算するでしょうか。200円ですよね。88円のじゃがりこだって100円として暗算します。この時点ですでに大ざっぱなのですから、細かく8%で計算する意味なんてありません。1.08倍でも1.1倍でも、結局は「アバウト」なんですから。ましてや、1品1品1.08倍してから足し算なんて、絶対にしません。合計額を1.1倍するだけです。簡単な計算です。世の中いろいろ便利になって、頭を使う機会はめっきり減ってきているのですから、せめてこれくらいの掛け算は残しておかないと、本当に困ったことになってしまいそうです。
と言いますか、そもそも自分では全く計算せずに、ただただ欲しいものをカゴに放り込み、レジに向かう。結果、いくらだった、って人が大多数でしょうね。

最近は現金での支払いが減り、キャッシュレスの割合が増えています。ピッです。お釣りをもらうことはありません。もう、買い物で引き算をする機会はなくなっているのです。920円の買い物で1,020円を出すことを、全く理解できない世代が誕生するのです。数年後の小学生が「算数なんて社会に出たら使わないじゃん」なんて言い出すのが目に見えます。

そして本当に深刻な問題は、自分の納める税金を、自分で計算しなくなるということです。政府の本当の狙いはここなんでしょうか。国民を扱いやすくする。次の増税がしやすくなりますし、血税の無駄遣いにも怒りを持たせないようにしようというのが狙い。自分がどれだけ多くの税金を納めているのか、意識しないのですから、無駄遣いなんて気になりません。
すでにサラリーマンは、源泉所得税によって税金に対する感覚は麻痺させられています。年末調整によって自分の納める所得税が決まります。ほとんどの場合、少し戻ってきますので、むしろみんな喜んでいたりします。自分で自分の税金を計算する機会を放棄させられているのに。

自分で納める税額の計算をしないのですから、給与明細を見ることもしなくなりました。差引支給額、つまり手取額と銀行口座への入金額が合っているかどうかにしか興味を持たない人もたくさんおります。税金や社会保険料をいくら納めているのか、自分のことなのに知らないのです。日本はダメになります!

すみません、書いているうちにだんだん力が入ってしまいました。
そんなにムキになることではなかったですね。
せっかくの週末を前に、大変失礼致しました。
総額表示になって大変分かりやすくなりました。
助かります。
ひとり言です。
でも算数は勉強しておきましょう。

ナツ亀