なにを今更キャッシュレス 現金が一番強い

日本人は現金が好き!?

現金値引き

いい響きです。実にいい。現金値引き。

 

この耳障りのいい言葉に乗せられて、皆さん随分と無駄遣いをしてきていることとお察し致します。

日本経済活性化のために、どんどん消費してください。

 

さて、冗談はさて置き、なぜ、現金払いだと値引きされるのか。安くなるのか。

 

一つは、カード払いに比べて現金払いでは、手数料がかからないから。

もう一つは、資金繰りをよくするため、今すぐ現金が必要だから。

 

お店としては、それほど現金に魅力があるのです。

 

手数料

カード払いでは、お店はカード会社(決済代行会社、以下カード会社)に決済代金の5%前後の手数料を取られます。

カード会社はその10分の1(還元率0.5%のカードが多い)をカード利用者にポイントとして還元しています。

 

カード会社の利益(売上)は、お店側が加盟店手数料として支払っているので、カード利用者には利息や手数料が発生しないのです。そして、年会費のないカードでも、運営できるのです。

 

当然お店としては、現金で受け取ればカード会社に支払う手数料分が浮きますので、その金額までは値引いても損はでないのです。

 

でも、現金値引きの最大の理由はこれではありません。手数料なんて次の理由に比べたらほんの小さなことなんです。

 

資金繰り 

カードで支払われた代金が、カード会社からお店側に送金されるのは、一般的に月2回。つまり、2週間から1ヶ月位は待たないと、お金にならないのです。

現金払いなら、その場でご入金です。

 

お店側は、資金繰りをよくするために、今、現金が欲しいのです。

 

ではなぜ、資金繰りを良くしたいのか。

 

現金仕入れ

そうです、仕入れです。ここでもまた現金値引きです。現金払いなら仕入れも安くできます。つまり、利幅が大きくなります。お店だって問屋やメーカーから、お得に仕入れることができるのです。

 

また、資金不足によって仕入れの機会を逃すことを避けたい。だから、お店も今すぐの現金が欲しいのです。現金を持って仕入れに行きたいのです。

 

資金ショート

そして、現金が今すぐ欲しいもう一つの理由、それは資金ショートの恐怖です。

 

倒産の最大の原因。それは、現金の不足です。

 

会社は、売上が下がっても直ぐには潰れません。

例え赤字を出しても、直ぐには倒れません。

 

仮に、社長が100億円持っているとします。その会社は、毎年1億円ずつ赤字を出しても、100年存続できます。なんと老舗企業になれます。

 

でも、支払いができないと、直ぐバンザイです。

 

細かいことは省きますが、手形の不渡りを出すと企業は倒産します。銀行が見限った会社に商品を卸すところなんて、ないですよね。

 

不渡りを出さなくとも、代金の支払いが渋くなってきた会社とは、皆さん距離を置くでしょう。

お会計の時になるといなくなる輩と、飲みになんか行きませんよね。

問屋やメーカーだって、取りっぱぐれはゴメンですから。

 

そして、倒産の恐怖から、資金繰りの行き詰った企業の中には、善悪の判断がつかなくなってしまうところが現れるのです。

 

昨年、取り込み詐欺で多くの被害者を出したあの旅行社。現金一括入金キャンペーンを打って、現金集めを企てました。例え足が出ても、赤字と分かった上で投げ売りをしてでも、その場の現金が必要だったのです。現金がなくなり倒産してしまうと、金融機関や利用客から詐欺罪で告訴告発されてしまうから。どうしても現金が欲しかったのです。喉から手が出るほど。

 

仕入支払いから売上入金まで、タイムラグがあります。その間の資金はどうしても必要になります。余程潤沢な資金を有していない限りお店側は、即金がうれしいのです。

 

現金至上主義

ここまで書いてきますと、キャッシュレス化は良くないことのように聞こえてきますが、筆者はキャッシュレス賛成派です。大賛成派です。

 

海外の事情は知りませんが、このような経済の流れが出来上がっている日本にあっては、キャッシュレスを広めるには、これ以上のメリットの存在を、全日本国民に知れ渡らせなければなりません。

 

現金払いの魅力なんて書き並べている場合ではないですね。

 

私たちの周りには、

クレジットカード

デビットカード

SuicaやPASMOなどの交通系電子マネー

nanacoやWAONなどの流通系電子マネー

iDやQUICPay、Visaのタッチ決済

Apple PayやGoogle Pay

LINE Pay

付け

etc.

 

便利なツールが現時点で既にこんなにもたくさんあります。もっともっと広報活動が必要です。

 

東MAXが一万円券で汗を拭くのは、現金主義を象徴し、キャッシュレス化の足を引っ張っている一因だと思います。たまに、ゴールドカードで拭いているようですが…。

 

キャッシュレスを敬遠している方へ

私たちの身近には、キャッシュレスでも現金払いができるシステムがあります。そして皆さん、利用したことがある方も多いはずです。

 

口座振込

便利なもので、今では窓口やATMへ行かなくても、スマホを操作すれば、いつでもどこでも銀行振込みができます。相手の口座には、時間帯にもよりますが、瞬時に入金されます。

これも立派なキャッシュレス。しかも現金払い。ただ、カードでピッに比べると、面倒臭いですけどね。

 

もっともっと便利にキャッシュレス化が進まないかなと大いに期待しています。

 

なお、前半で書きましたクレジットカードの加盟店手数料。

現金払いは、カード払いに比べて、手数料がかからない分、お店側にとってお得だとの考え方についてですが、実はこれには疑問が残ります。

この疑問の内容は、キャッシュレス化がもたらす大きなメリットのひとつなのです。この件につきましては別の機会に書きます。

 

つづく

www.natsuhonu.com