食中毒は勘弁して欲しい
昨日29日、気象庁は関東甲信地方が梅雨明けしたとみられる、と発表しました。関東甲信地方が6月に梅雨明けするのは初めてのことだそうです。
明けてしまったのでタイムリーではない気もしますが、この時期の話題の一つはやはり、食中毒でしょうか。
宮城県では、刑務所の食事が原因の集団食中毒があったようです。
被害者の健康状態も心配ですが、はたしてトイレの数は足りているのかと余計な心配をしています。
食中毒と食あたり
食中毒と言われると「病院に行かないと大変だ」と焦りますし、食あたりと言われると「正露丸でも飲んでおけばいいや」くらいに考えてしまいますが、これはあくまで言葉の持つイメージで、病気としては同じもののようです。
食中毒は、細菌やウイルス、有毒物質がついた食べ物を口にるすことによって、下痢や腹痛、発熱、嘔吐などを起こします。
食中毒の原因によって、症状や発症までの時間はさまざまです。命にかかわることもありますので、簡単に考えていると危険です。
食中毒の原因にはこんなものがあります
細菌
ウイルス
植物性や動物性の毒
寄生虫
化学物質
などです。
6月から9月に増える印象のある食中毒は、細菌性の食中毒です。この時期は気温が高く、原因菌が育ちやすい環境であるためです。
ウイルスによる食中毒は、意外だったのですが冬に流行するんだそうです。
キノコであたるのは、秋でしょうか。笑いが止まらなくなるキノコがあると聞いたことがありますが、食べたことはありません。
フグはあまり食べないので身近な話題ではないのですが、旬はやっぱり冬でしょうか。ふぐちりなんてありますからね。
小さいころ、「フグにあたったら土に埋まらないと助からない」と親から脅かされましたが、フグを食べに連れて行ってもらった記憶はありません。
水戸黄門のうっかり八兵衛や、トラック野郎の一番星が、砂に埋まっていたのは覚えています。
細菌性の食中毒
まさに今が旬です。
食中毒を起こす細菌は、土の中や水、皮膚や腸の中にも存在しています。そのため、食品を作る過程で菌がついてしまったり、料理したものを暖かい部屋に長時間置いたままにしておくと、細菌が増殖してしまいます。
サルモネラ菌
生卵は殻を割ったらすぐに食べましょう。
黄色ブドウ球菌
おにぎりやお弁当を作るときは、きれいに手を洗いましょう。
腸炎ビブリオ菌
お刺身やお寿司は新鮮なのが美味しいですね。
カンピロバクター
東南アジアから帰国翌日に発症しました。口では言い表せないほどの苦しみを味わいました。気を付けていたのに・・・。帰国途中の機内で発症していたらと思うとゾッとします。
腸管出血性大腸菌
O157などです。以前、カイワレ大根のニュースが世間を騒がせました。
ボツリヌス菌
缶詰や真空パックが膨張していたら疑いましょう。
ウイルス性の食中毒
冬に多いそうです。
ノロウイルス
二枚貝を十分な加熱なしで食べるとかかることがあります。生ガキ、美味しいんですけどね。
植物性、動物性の食中毒
植物性食中毒と言うと、食べられる山菜と間違えて食べてしまった、と言うことでしょうね。キノコが植物かどうかと言うことは無視して、キノコにも気を付けましょう。
動物性の場合、蛇や蜂など、毒を持つ動物は身近にもいますが、それを食べて食中毒になるということはあまり聞きませんね。魚介類が要注意ですね。フグなどです。
寄生虫による食中毒
アニサキス
鮭の切り身を調理しているときに見つけました。気持ち悪っ。よく洗いましょう。
本当に気持ち悪いですね。何か細長いヤツが体の中を・・・。うわーーー!
化学物質による食中毒
ヒスタミン
マグロなどに蓄積されているようです。
食中毒ではありませんが、マーガリンや着色料などは気になっています。別の機会に書こうと思っています。
食中毒の原因や症状、対処などは、厚生労働省のWEBページなどに詳しく載っています。ご参考に。
では、お気をつけて