「定番」をやめるという、決断
先日(2021年3月30日)、クリネックスなどを生産する日本製紙クレシアから、下記のようなニュースリリースがありました。
日本製紙グループの日本製紙クレシア株式会社〔住所:東京都千代田区神田駿河台 4-6、代表取締役社長:山崎和文〕は、長らくご愛顧いただいておりました「クリネックス®」や「スコッティ®」のトイレットロール12ロールの生産を 2021年3月31日で終了(2倍長持ち・3倍長持ち12ロールは除く)し、2021年4月 1日よりすべてのトイレットロールを長尺化にシフトします。当社では、環境や暮らしへのさまざまなベネフィットを持つトイレットロールを「長持ちロール」と呼んでいます。
以前にこのブログで書いたのですが、
(こちらです)
買い置きのトイレットペーパーが邪魔にならないストック方法 - natsunoumigame's
トイレットペーパーをストックするには、結構なスペースが必要になるんです。買い置きなんてしないで、なくなりそうになってから買いに行けばいいのでしょうが、昨年のコロナ禍でのデマの時のように、突然世の中からトイレットペーパーが消えるなんてことも起こります。ないと困るものですから、やはり少しは余計に備えておきたい。
1ロールのスペースで3ロール分のストックができるのは、とても助かります。今までの3分の1の収納で済むのですから。逆の視点に立ちますと、同じ収納スペースで3倍のストックができます。
また、買いに行く回数も3分の1になりますし、小さくなることで持ち帰りも楽になります。
以前は、トイレットペーパーが収納を圧迫しているなんて、それほど意識していませんでしたので知りませんでしたが、結構前から省スペース化がなされていたようです。
日本製紙だけをみましても、1996年には1.5倍巻き、2007年に2倍巻き、そして2016年に3倍巻きを発売しています。
2倍巻き3倍巻きの利点は、家庭での省スペースの他にもいろいろあります。
まず、ほぼ同じ大きさで3倍量になるのですから、今までと同じトラックで、1度に運べる量が3倍になるということです。トラックの最大積載量(重さ)は一旦度外視しますが。
またもや逆の視点に立ちますが、1度に3倍量運べるということは、運ぶ回数が3分の1になるということです。CO₂問題にいい影響を及ぼしますし、昨今のドライバー不足の解消にも一役買っています。
包装材が少量で済みますので資源のムダも省けます。
言われてみれば、ボックスティッシュの箱も、昔と比べると随分と小さくなっております。
日本製紙はこんなことも言っています。
当社はすべてのトイレットロールを、消費者・流通・メーカーの「三方良し」に地球へのやさしさをプラスして「四方良し」の「長持ちロール」にし、これをスタンダードのトイレットロールとして販売してまいります。
3倍巻きのトイレットロールがスタンダードになり、他社からも多くの3倍巻き製品が発売されますと、商品の選択肢が増えて嬉しいですね。
トイレットペーパーに限らず、いろんな日用品でも同様の動きが起こることを期待しています。
ナツ亀