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簿記3級ポイント解説 第六回 -手形の割引-

今日のテーマは「手形の割引」です。 前回の講義では手形の裏書を学習しました。裏書が理解できていましたら、割引なんてお茶の子さいさいです。サクッとマスターしてしまいましょう。

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みなさんこんにちは、プロフェッサー夏亀です。調子はどうですか?

 

では早速始めましょう。
手形の割引とはどういうことでしょうか。
あなたが有していた売掛金。その決済の際受け取った約束手形。その額面金額は60日後とか90日後の支払期日になりませんと現金化されません。ところがあなたは別の取引先に代金を支払う必要があります。先ほど受け取った約束手形を裏書して支払おうとしたところ、その取引先から、現金で支払って欲しいと言われてしまいました。そこでその約束手形を今すぐ現金化する必要があります。

 

そんな時、銀行などにその約束手形を持ち込んで買い取ってもらうことが出来る場合があるのです。その買い取ってもらうことを手形の割引と言います。

 

銀行はあなたから約束手形を受け取り、代わりにあなたは現金を受け取ります。ですが、買い取った銀行も、支払期日が来るまではその約束手形を現金化することはできません。要するに、約束手形と引き換えにあなたに現金を貸し付けたことと同じ状態です。ただし、後であなたが返済するのではなく、支払期日に振出人からの入金によって、銀行は返済を受けるのと同じことになります。

 

あなたは今、銀行から現金を借り入れたのと同じですので、その分の利息を支払う必要があります。その利息のことを割引料と言い、手形売却損と言う勘定科目を使用します。

 

例題です。
A商店は100,000円の約束手形を銀行で割引き、割引料1,000円を差し引かれ残額は当座預金に振込まれた。
割引料と言う費用が発生し、当座預金が増加し、受取手形が減少します。約束手形と言う勘定科目はありませんでしたね。
借(手形売却損)1,000 貸(受取手形)100,000
借(当座預金)99,000
費用の発生、資産の増加と資産の減少

 

3級で出題される手形の課題はこれまで学習してきた3つだけです。
1.約束手形の振出し(仕入側)と受取り(売上側) ー第四回ー
2.手形の裏書 ー第五回ー
3.手形の割引 ー第六回ー
以前出題されていました為替手形の問題は、最近の3級では出題されないようです。また、割引料勘定や支払利息割引料勘定は、現在は手形売却損勘定を使うようです。昔勉強した時と違う!と言う方は、特にお気を付けください。

 

次回は手形の復習をします。みなさん連休を楽しまれているところに水を差すようで恐縮ですが、簿記は3日やらないと忘れます。旅行先にテキストなんて持って行っていないでしょうが、15分でいいですから毎日簿記に触れてください。せめてこの「簿記3級ポイント解説」を読んで、あなたの脳が簿記から離れてしまうことを防止してください。

 

良い休日をお過ごしください。
では、今日はこれまで。
See you!