株のお話しです。最近一番の悩み事なんです。
今売っていいの?
まだ売らないほうがいいの?
老後のためにと少しだけ投資信託を持っているのですが、このところの日経平均株価の高騰で、嬉しい誤算が起きています。
もともと博才がないといいますか、株価にしましても外為にしましても、まずもって思ったとおりに動くことがなく、過去自分の判断にはことごとく痛い目に遭わされております。
よって、老後の資産作りに関しましては、放ったらかし運用を心がけておりますが、このところの株価には、流石に気持ちがグラついております。
へへへ、今売って、利益確定してしまった方が得策では、と。
現在、日経平均株価は3万円を超えております。30年ちょっと前に3万8千円を超えた事がありましたが、正にその勢いですね。
(※1989年12月29日、38,915円)
このまま行きますと、3月末には4万円、年末には10万円!
なぁんてことまで考え出しますが、なにせ筆者の根拠のない期待、当たったためしがありません。
成長期の子供を見て、「この調子だと、中学上がる頃には3mだな」なんて言っているようなもんです。
専門家の緒先生方のご意見をいただきましょうとネットであれこれ探しますが、「売れ」と背中を押してくださる先生は見つかりません。
口々におっしゃるのは、「持っておけ」。
さて、本当にそれでいいのでしょうか?
10万円で買った投資信託が今、20万円になっています。
売っちゃダメですか?
売りたいんです。
売らせてください!
先生方のご意見をまとめさせていただきますと、ざっと次のようなことです。
投資信託は、短期で売り買いするものではない。
長期での複利運用にこそ意味がある。
自分で投資先を選び出せない凡人が、プロに任せているものである。
素人は余計なことを考えるな。
売ったあとにもまだ上昇したら悔しいぞ。
複数の投資先に分散することにより、リスクの小さい商品である。
長い目で見れば、育っている(ことが多い)。
つまり、売らないほうがいい。
ここまで言われますと、うーん、売る決心がつきません。
「だったらいつ売るの?今でしょ!」
って言ってくださる方はいらっしゃらないんです。
(と言うことは、売らないのが正解なのでしょうね。投資信託の売り時に付きましてはまた別の機会に書きたいと思っております。)
さて、本当にどうしたものでしょう。
このまま日経平均株価が上がり続ける事が確実なら、勿論売りません。でも、そんなことって誰にもわからないですよね。リゲイン片手に24時間戦い、NTT株に狂喜し、ジュリアナで乱舞した、あのバブルだって弾けたんです。
比べて今回の仮バブル(擬バブル?)、全く実感がありません。一部のお金持ちさんが消費活動をしているだけの気がします。日本国中が豊かになっているとは思えませんよね。外を見ても、ソアラなんて1台も走っていません。
(※日経平均株価は東証1部約2000銘柄の内、SBやユニクロなどの225銘柄の平均値ですから、一方では株価が下がっている会社もたくさんあります)
晴れた日が続いています。でも、明日は降るかも知れません。そろそろ洗濯物は取り込んだほうがいい気がするんです。
でも、本当に4万円になったら悔しいだろうなぁ。いやいや、2万円になるかもよ。じゃあどうすりゃいいのさ。
雨が上がったらまた、改めて洗濯物を外に出す。そんな選択があってもいいんじゃないかな。
よし、売ろう!
このあと更に上昇したって構わない。
頭と尻尾はくれてやれ。
売ってしまえば悩み事が一つなくなります。ただ、次の投資先をどうするか。新たな悩みが待っています。
追伸
最後に皆様にお願いがございます。
この記事をお読みいただき、その後どのような行動を起こされ、如何なる結果になりましても、筆者は責任を負いません。
自分の老後資金さえも怪しい筆者が、損失の補填など出来るはずがありませんし、そもそも致しません。
利益が出た場合の感謝の気持ちは、遠慮なくいくらでもいただきます。
育ち盛りの子供を見て、このままだと3メーターになるなんて言ってる程度ですので、この記事をお読みになられた聡明なる皆様には、くれぐれも参考にされることのなきよう。