千社札を貼らないで下さい
このところ、新聞、テレビ、ネットなど、色んなメディアで話題になっています。
そもそも千社札って何?
と言う疑問につきましては、詳しく書いて下さっている方のご説明を参照していただくこととしますが、
簡単に言いますと、神社仏閣などに貼り付けられた、名前等が書かれた札です。
最近はシールになっているものもあるそうです。
門や鳥居、本殿、本堂に貼られている、アレです。
皆さんも目にした事があると思います。
あれ、ダメなんですって。
思い込み
筆者が子供の頃からありましたので、(江戸時代からあるそうですので当たり前ですが)貼っていいものだと思っていました。
むしろ、沢山貼ってあるところは、人気の神社やお寺だと言うバロメーターとなり、貼る側にも貼られる側にも利があるのだと。
しかし、実際は貼られる側にとってはその真逆。
大変迷惑な事なんだとわかりました。
言われてみないと気付かない
剥がしても跡が残り、酷いものは接着剤が残り、貼られた部分の木や漆塗りを傷付けてしまっているんです。
「他人の家に勝手に貼っているのと同じ行為ですから」
とインタビューに答える関係者の声がありました。
その通りだと思います。
また、その剥がす作業に、大きな費用がかかります。
例えば
お寺の柱に油がまかれていた。
記念碑にスプレーで落書きがされていた。
銅像の一部が折られていた。
駐車場に止めていた車のタイヤに穴をあけられた。
100円玉で傷をつけられた。
オートバイのシートに放火された。
悪質なニュースを耳にすることがありますが、被害者の立場になればこれらも同じこと。
重要文化財だとかそうでないとか、そんなのは関係なく、ダメなものはダメですね。
ルールを守ってカッコよくお参り
貼らないで下さいとハッキリと表示してあるところもあります。
許可を得てから貼ってくださいと言うところもあります。
それぞれのルールを守って、気持ちのいい参拝をしたいですね。
貼っていいのかダメなのか、不明な時は確認すれば済むことです。
ダメと書いてないから貼っちゃえ、と言うのは身勝手です。
ダメなところに貼るのは、破壊行為です。
国内でも海外でも、名勝遺跡などに落書きや名前を彫るなど、とんでもない事件が起きてニュースになることがありますが、そんな事件を耳にするととても残念な気持ちになります。
難しい話しではありません
タバコを吸っていい場所と、吸ってはいけない場所がある。
同じことです。
昔は吸えたけど、今は禁煙になっている。
そんな場所はたくさんあります。
同じことです。
昔は貼れたけど、今は貼ってはいけない。
とても簡単な話しです。