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捨てたいけど捨てられない人の心理「この服捨てたい。でも、まだ着られる…」



お風呂から上がってシャツを選ぶ。
大体いつも同じシャツに手がのびる。
でも、これ、何度も捨てようと思ってるシャツなんですけど。

こんな経験ありませんか。
捨てたいのに捨てられない。

筆者には日常的な出来事です。

衣替え、日々の片付け、大掃除。
服を捨てようと思い立つ瞬間は、年に何度か訪れますが、そのたびに捨て候補に挙がる常連のシャツ、ありますよね。

でも、まだ、ある。ここに。
そう、捨てられないんです。

それどころか、逆にヘビーローテーション。
自分で気付かないうちに、一軍のシャツに成り上がっているんです。
気付くと毎日着ているんです。(洗濯するので正確には毎日ではないですが。)

他人からみたら、一番のお気に入りに見えているんでしょうね。
捨てられ候補の筆頭なのに。

なんでこんなにヘビロテ。捨てたいハズなのに。

理由はおそらく皆さん同じではないでしょうか。
もったいない、まだ着られる。

そうなんです、どこも傷んでいないんです。
汚れが取れない訳でもないんです。
ただ、お気に入りではなくなっただけなんです。

でも、もしもクローゼットが広かったなら、もしもタンスが大きかったなら、家が大豪邸だったなら、捨てようとなんて思わない、ですよね。
全く邪魔ではないですから。

捨てようと考えるのは、タンスがいっぱいになったから、家が散らかっているから、断捨離したいと思っているから、ですよね。
全く邪魔なんです。

でも捨てない。捨てられない。もったいないから。

もったいないから捨てられないのは分かりました。
では、何故、毎日着てしまうのか。

答えは、モッタイナイから。

これは、筆者だけなんでしょうかねぇ。
「同じ同じ、一緒一緒、その通り!」って方、結構いらっしゃるんじゃあないですかねぇ。

まだまだ着られる、傷んでも汚れてもいないジャストフィットのシャツを捨てるには、自分を納得させる理由が必要なんです。

タンスがいっぱいになったから、では理由としては弱いんです。「シャツ一枚捨てたところで、そんなに大きなモノではないし、あんまり変わらないよ」って、もう一人の自分が言うんです。

家が散らかっているから、も弱いんです。「シャツ一枚捨てても、目に見えて違いが分かるほど片付かないって」と、悪魔の囁きがあるんです。

では、納得出来る強い理由ってなんなの。

それはこう言う事なんです。
ヨレヨレで、「これを着ては、恥ずかしくて出かけられないな」、という状態が欲しいのです。
襟が擦りきれて「もう十分着倒したから捨ててもいいんじゃん」っていう大義名分が必要なんです。

その結果が、ヘビーローテーション。
毎日着て、早くダメにならないかなって考えるんです。
端からみたら、一番のお気に入り。私の代名詞的なシャツになるのです。
自分の意に反して。

でも、現代の服、そうそうダメにはなりません。ましてや、買ったときには気に入って買ったはず。ペラッペラの安物買いではないでしょう。まあまあしっかりした作りのシャツ。毎日着たって簡単にはくたびれません。

気が付けば、こればっかり。もう3年着てる。なんてことになってる。

この3年間、本当の一番お気に入りのシャツは、ほとんど出番なし。「これが一番自分らしいんだ」ってシャツは箪笥の肥やし。むしろ、こっちが要らないシャツに成り下がっている。本末転倒の状態。
着ようと思った時には体型が。流行が。年齢が。

そしてこの、本当のお気に入りシャツも、ほとんど着ないうちに捨て候補に挙がるんです。
でも、捨てませんね、きっと。

同じことは繰り返されるんです。

さて、襟が擦りきれてヨレヨレになった、毎回捨て候補にあがっていた常連のあのシャツは、その後どうなったでしょうか。

筆者の中のもう一人の自分が、頭の中でこう囁いています。
「部屋着としてならまだイケる」